1(いち)から見直す大人バレエ(2月10日)〜アームスの安定と伸び、正確な形と動き(1)
脱・バレエ万年初心者、上達の伸び悩み解消のための「正確な動き」「筋肉の強さ」「コーディネーション」などのバレエの基礎を見直すクラスです。
この日はアームスを見直し、安定と伸びの感覚と正確な形と動きを練習しました。今回練習したことも最初に腕の動きと一緒に身につける必要のある内容です。
白鳥の翼のように腕をもっと伸びやかにしなやかに動かせるようになりたい。バレエを習っているみなさんなら誰もが願うことですよね。土台になるアームスの正確なポジションと安定感が大事です。
1.肩関節ユニットの安定と伸びる感覚
2.伸びを感じながらしなやかに腕を動かす
1.肩関節ユニットの安定と伸びる感覚
まず肩関節ユニットというのは私が使っている言葉で肩関節を作っている鎖骨、肩甲骨、腕のグループのことです。
肩関節は球関節でよく動く関節ですが、それだけでなく肩関節ユニットは鎖骨と胸骨の1点(胸鎖関節)だけでボディと繋がっていて、いわば肋骨の上にのっているというか浮かんでいるような状態でとても自由度の高いパーツです。
自由だからこそしっかり安定させる必要があります。安定させるためにいくつかの筋肉同士の力のバランスが大事です。
1)前鋸筋vs菱形筋
2)ローテーターカフ(回旋筋腱板)vs胸の筋肉・広背筋
3)上腕二頭筋vs上腕三頭筋
詳しくはだいぶ長くなるので改めてこのブログで取り上げたいと思いますが、これらの反対の動きをする筋肉同士が引っ張り合いながら肩関節ユニットを安定させながらアームスの伸びの感覚を生み出します。
アームスの伸びを感じると背骨の伸びも同時に感じると思います。
肩関節ユニットの安定とアームスの伸びを感じながらアン・バ、アンナヴァン、アン・オ、ア・ラ・セゴンの各ポジションの正確な形をキープする練習しました。
2.伸びを感じながらしなやかに腕を動かす
肩関節ユニットの安定とアームスの伸びの感覚を保ちながらアームスの正確な動かし方を練習しました。
センターでポール・ド・ブラ(第1、第2、第4)を練習しました。肩甲骨周りの筋肉をすごく使った感覚があり疲れます。
片手バーで横にあげた腕とバーを持つ側の腕を安定させる練習。続いてプリエ、タンデュ、ジュテ、ロン・ド・ジャンブ・ア・テールの動きに合わせて腕を動かす練習。足と一緒にアームスを動かすのはなかなか難しい。
肩関節ユニットの安定は普段の姿勢でも意識していただきたいです。肩周りはコリや張りなどを感じる方も多いですよね。前述した通りこのユニットは肋骨に乗っているだけなのに腕という大きなパーツを含んでいるのでちゃんと安定させておかないと結構負担をかけてしまいます。
<参考動画>