大人のためのバレエ教室グランジュッテ/講師ブログ

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バレエを習っている人は知っておきたい背骨のこと

バレエ教室グランジュッテの嵐です。
バレエを習っている方にとって姿勢は永遠の課題だと思います。姿勢を理解する上で「背骨」は欠かせないカラダの部位です!背骨について基本的な知識を抑えておきましょう!

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▼背骨の構成

背骨は上から頸椎(首の部分)、胸椎(胸の部分)、腰椎(腰の部分)、仙椎(骨盤の仙骨の部分)、尾椎(尾骨の部分)から成っています。
頸椎の数は7個、胸椎の数は12個、腰椎の数は5個あります。
 

▼背骨のかたち(生理的弯曲)

背骨全体を横から見ると緩やかなS字のカーブ(生理的弯曲)を描いています。首と腰の部分は前方に向かってカーブを描いていて(前弯)、胸の部分は後方に向かってカーブを描いて(後弯)います。
カーブの頂点は、頸椎では頸椎の上から4番目、胸椎では胸椎の上から7-8番目、腰椎では腰椎の上から3番目の辺りです。
背骨がまっすぐでなく弯曲しているのは負荷を分散するためです。直立で長い時間立っている負荷や、運動による負荷や衝撃を分散させて吸収します。
 
バレエではこの弯曲をなるべく緩やかに長く伸ばすように姿勢を作ります。まっすぐになってはダメです。
 

▼ 背骨の動き

背骨の動きには、屈曲、伸展、回旋、側屈があります。聞き慣れない名称ですが動きとともに覚えておきましょう!
屈曲=背中を丸める動き:ポールドブラ
伸展=背中を反らせる動き:アラベスク、アティテュード、カンブレ
回旋=背骨を捻る動き:アラベスク、アティテュード、
側屈=横に倒す動き:デヴロッペアラセゴン
 

▼部位によって違う得意な動き・苦手な動き

背骨は部位によって得意な動きと苦手な動きがあります。
 
頸椎は上から1-2番目と3-7番目とで骨の形状が異なり役割も違います。
首の回旋は1-2番目でほとんど行われています。3番から下の部分ではあまり首は回りません。
頸椎の1-2番は側屈ではほとんど動かない。
頸椎3番から下の部分は、屈曲と伸展が得意です。
 
 
胸椎は側屈が得意な部分で、胸椎全体で大きな差はなく満遍なく動くことができます。ただし、頸椎や腰椎に比べると動く範囲は小さいです。
因みに、胸椎の側屈の可動域が小さくなると呼吸が浅くなる傾向があると言われています。
胸椎の上の方
胸椎の回旋は1-6番で可動域が大きい。
胸椎の上の方は、屈曲と伸展は苦手です。さらに伸展の方がより苦手です。
胸椎の下の方は、動く範囲が大きくなり屈曲ー伸展が得意
 
腰椎は屈曲ー伸展が得意ですが、回旋の動きは苦手です。腰椎全体でも左右に5°ずつ10°前後しか動きません。
 
部位によって動きの得手不得手があるので、補い合うように動く必要がありますが、一部に過度な負荷がかからないように注意しなくてはいけません。
バレエのアラベスクでは、背骨は大きく伸展します。伸展が得意な首と腰だけで伸展させるのは、ケガのリスクが高まります。また、力が入って見えてしまい見栄えがよくありません。背骨全体で曲線を緩やかにすることで余裕があるように見えてきます。
繰り返しになりますが、背骨の弯曲は負荷を分散させるためのものです。一部に負荷を集中させずに全体で補い合えるように、部位によって苦手な動きも動かせるようにトレーニングするようにしましょう!

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